プロジェクトの概要

鹿島市の伝統芸能である面浮立や伝統工芸の鹿島錦といった文化遺産と現代美術や現代舞踊等を交流させ、過去、現在そして未来へのアート思考を育み、SDGsの目標を念頭に実践を通じて鹿島市の地域再興を促します。具体的には地域創生に関わる授業で扱うとともに、地域住民と一体となって取組みます。
 ・鹿島面浮立の再興
 ・鹿島アートスタジオ2021-神とダンスとオンライン
 ・鹿島錦の継承と再興

研究代表者

准教授・石井 美恵


所 属:

芸術地域デザイン学部
芸術地域デザインコース

専 門:

博物館資料保存論
博物館資料論
染織品保存修復科学
染織史
美術史

佐賀大学教員活動データベースはこちら

芸術地域デザイン学部教員紹介はこちら

取り組みの成果

取り組みの内容

①鹿島錦の記録保存

鹿島錦は,鹿島鍋島家第9代藩主夫人柏岡の方に献上された印籠が発祥と言われており、佐賀の伝統工芸でありますが、近年、その伝承が極めて危惧されています。そこで、無形文化財である鹿島錦の伝承者を映像で記録、関連資料を写真に記録し、保存記録を行った研究活動を通じて明らかになったことを、学生が主体となって展示します。すでに、鹿島市生涯学習センターエイブルにて「鹿島錦展」のギャラリートーク及び鹿島錦記録保存の映像の視聴会、佐賀大学美術館にて「鹿島プロジェクト・鹿島アートプロジェクト・鹿島錦の記録保存」を開催しました。

②鹿島市及びオンラインでのイベントの実施

『鹿島アートスタジオ―神とダンスとオンライン』と題して、新作発表とトークイベントを実施します。具体的には、佐賀県近隣のコンテンポラリーダンサーを鹿島に招聘し、鹿島伝統舞踏関係者への取材、現地リサーチなどを行います。これにより、コンテンポラリーダンスと鹿島伝統舞踊伝統芸能をコラボレーションさせることで、伝統芸能と現代芸術の接点を図ります。

③FURYU教育プログラムの実施

『面浮立デジタルミュージアム(MDM)と面浮立インスパイヤードダンスフィットネス(MIDF)』の実施、面浮立デジタルミュージアム: オンラインエキシビション(MDMOE)開発、面浮立インスパイヤードダンスフィットネス(MIDF)開発、プロのフィットネスインストラクター宮田一輝とのコラボレーションなどを行います。これにより、伝統文化 (面浮立) をサポートし、アルツハイマー病予防(ADP)と伝統芸能の保存、異文化間対話、健康とフィットネス、テクノロジー、芸術の生成、ソーシャルビジネスをめざします。