プロジェクトの概要

これまで鹿島市・近郊市民の厚意と織田病院の協力により、健常成人を対象にした脳ドックを受診した2000人を対象にしたコホート研究「The Kashima Scan Study」をさらに発展させ、受診者個別の健康寿命伸長に繋がる取組みを行います。 ※コホート研究 研究対象とする病気にかかっていない人を大勢集め、将来にわたって長期間観察し追跡を続けることで、ある要因の有無が、病気の発生または予防に関係しているかを調査することです。

研究代表者

助教・鈴山 耕平


所 属:

医学部 神経内科

専 門:

脳血管障害 神経難病 認知症診療 佐賀大学教員活動データベースはこちら

取り組みの成果

取り組みの内容

①織田病院の協力による脳ドック研究

2006年から織田病院と提携して研究を行っています。私たちはこれまで脳ドックで老化によるものとみなされていたMRIの所見が、将来の疾患を予測する因子であることを発見しました。

②吉野ヶ里町(肥前精神医療センター)と連携

この度、吉野ヶ里町の脳ドック研究との連携が始まり、両地区の受診者背景の比較分析しています。社会背景の違いからどのような脳の画像所見や認知機能、疾病に違いが出るかを解析しています。

③今後の展望

「遺伝的素因や生活習慣、及び社会的背景」と「頭部MRIやその後の疾病、及び認知機能」の関係を分析して、健康寿命を伸ばす戦略に繋げることを目指します。
学会発表や学術論文で鹿島の取り組みを発信していきます。