プロジェクトの概要

既存のマッチングアルゴリズム(観光施設と観光客の最適マッチング)を応用して、肥前浜宿地区等の民泊支援事業 観光客 - 宿泊先 - 宿泊施設の支援者の3者をマッチングするシステムを開発します。現在は、その理論的開発を行っています。

研究代表者

助教・上田 俊


所 属:

理工学部理工学科
情報部門

専 門:

ゲーム理論
メカニズムデザイン
Game theory
Mechanizm design

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取り組みの成果

取り組みの内容

①3者マッチングシステムの理論的開発

本研究は、生活文化体験型滞在交流観光の受入体制や施設設備が不十分な歴史的町並み、いわゆる受入基盤の弱い歴史的町並みを対象として、観光客、滞在交流観光サービス、手伝い者の3者の要望と定員・供給等をマッチングさせる地域一体型滞在交流観光の支援システムを開発することを目標としています。研究代表者はこれまで、最小定員と初期能力を踏まえた学校選択マッチングなどを開発してきましたが、これは学生と学校といった2者のマッチングであり、受け入れ基盤の弱い町並みで求められている上記三者のマッチングに応えることはできません。また、3者マッチングには、これまでと異なる複雑な数学的課題を理論的に解決する必要があります。
そこで本研究では、目標達成に向けた基礎的研究として、3者マッチングシステムの理論的開発を行います。

②地域一体型滞在交流観光支援システムの開発

①の開発と平行しながら、地域一体型観光交流支援システムを開発します。具体的には、鹿島市肥前浜宿等を対象としながら、観光客ニーズや地域住民の協力条件、定員等を洗い出し、問題設定を行います。そして、より実効性の高い支援システムに改修しながら、地域住民反応の比較分析等を行行います。それらの結果を踏まえて、問題設定のあり方、指標を検証・考察します。